こんなに?口の汚れが全身の健康に与える影響!? ~2021年7月~

こんにちは。すこやか歯科クリニック院長の山田です。
「お口の中をキレイにしておくに越したことはないけど、忙しいときはどうしても後回しになってしまう」という方、いらっしゃいませんか?
「だって、口の汚れで死ぬことはないでしょう?」とか「歯が一本も無いから関係ないでしょ?」と油断してはいけません。
実は口の汚れと全身の健康には、驚くほど密接な関係があるのです。

歯周病は国民病?

口の汚れを放置しておくとむし歯や歯周病になってしまいます。
特に年齢とともに増えてくるのが歯周病です。歯周病は歯周病菌が歯肉に炎症を起こし、歯槽骨を溶かして、最後にはぐらぐらになった歯が抜けてしまう病気です。
よく「国民の8割が歯周病」と言われますが、その割合は中高年以降に大きく上昇します。

歯周病菌が全身を巡る?

口の中は繁殖しやすい場所ですから、衛生的に保っておかないと、歯周病菌も爆発的に増えてしまいます。
そして、この細菌は酸素を必要としない嫌気性の細菌であるため、歯肉に炎症を起こすだけでなく、歯肉の奥に逃げ込んでいき、血管を破って血流に入っていってしまいます。

全身疾患との関係

歯周病は、糖尿病の合併症としても知られています。
糖尿病の人は歯周病になりやすく、一方、歯周病があると血糖コントロールが悪くなることがわかっています。

また、歯周病は、動脈硬化や心血管疾患のリスクを高めるとも指摘されています。
歯周病菌が冠状動脈を冒すと、アテロームの形成が促されて動脈硬化が進んでしまうためです。
歯が無くても、舌や咽頭に汚れが付着していると、ばい菌が肺に入り、誤嚥性肺炎を引き起こします。

また、最近になって歯周病によってアルツハイマー型認知症の原因となるタンパク質が脳細胞に蓄積する速度を歯周病菌が促進するという研究結果も報告されています。
さまざまな疾患を引き起こしかねない歯周病。
口腔ケアで歯周病を予防して、全身の健康維持につなげましょう。

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