高齢者の生命に関わる誤嚥性肺炎! ~2021年5月~

こんにちは。すこやか歯科クリニック院長の山田です。
高齢の方はかぜなどの症状が確認されないときでも、突然発熱することがあります。
そして症状が進行してしまうと「肺炎」と診断されて、緊急入院というケースもあります。
こうした肺炎の大半が高齢者に多い「誤嚥性肺炎」というものです。

誤嚥によって細菌が肺に入り込む

口の中には様々な細菌がひそんでいます。食べかすについているもの、そしてその食べかすをえさとして、さらに細菌が繁殖するからです。これらの細菌が誤嚥によって気管から肺に入り、肺で炎症を起こしたものが「誤嚥性肺炎」です。

食事中の誤嚥

食事中に誤って食べ物が気管に入ったときは、むせることで気管から異物を吐き出す機能が働きますが、高齢になると口腔機能の衰えなどによってむせがしっかりできないときがあります。
そんなケースでは一部の食べ物がそのまま肺に入ってしまい、肺炎を引き起こすのです。食後に誤嚥を起こしてしまうこともあります。
胃食道逆流などによって、食事をしたものが胃から食道に逆流してきてしまい、それを誤嚥してしまうというものです。
寝たきりがちな方などは、食後すぐに横になってしまうことで、このリスクが高くなるのです。

こんな方は要注意!

脳卒中の後遺症がある方、感染に対する抵抗力が弱っている方、嚥下機能が低下している方などは、特に誤嚥性肺炎への注意が必要です。
もしかしたら、気づかぬうちに嚥下機能が低下しているかもしれません。
チェックリストで確認してみましょう。

嚥下障害チェックリスト

  • 食べ物を飲み込みにくくなった
  • 飲み込むときに痛みがある
  • 食べ物がよく喉に詰まる
  • むせることが多い
  • 飲み込んだときに声がかすれる
  • よく発熱し、肺炎や気管支炎を繰り返す

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